歴史を語る中で借金って欠かせないものなんです

借金って聞くとまずは個人がお金を借りるということが頭に浮かびますよね。次にイメージするのは会社・企業の借金でしょうか。でも借金って個人や会社・企業だけがするものじゃないんです。歴史を語っていく上でも、借金は欠かすことのできないものなんですよ。

ここで出てくる借金、それは国が抱えている、日本の借金です。国の借金は国債の発行ということになるのですが、最初に日本が借金をしたのは明治時代だと言われています。日本が初めて鉄道を作る時の資金集めとして、国債が発行されたのです。鉄道事業は日本の歴史の上でも重要なポイントですよね。

また、戦争時には軍事資金を集める為に国債が発行されました。このとき、なんと個人でも購入するよう半強制的な動きもあったようです。あの軍事設備を維持するために国債が使われていた、そして個人も含めて購入した国債の費用が戦争で使われていた、これは確かな事実なんですね。

何かをするためにはお金が必要です。その資金を集めるために国債を発行するわけですから、日本が国として大きなことをしようとすると国債が発行される、という関係があるんです。

日本は国の借金を減らそうと国債の発行を制限する流れになっています。でも予算に対して収入が足りなければどうしても国債発行に頼らざるをえない状況であるのも事実です。国の借金はいつかは返さなければいけないものですが、これだけ膨らんでしまった借金ですから完済にどれだけの時間がかかるかは分かりません。時代が変わった、景気が変わった、大災害が起こった、日本の歴史の節目となる大きな出来事には、どうしても借金が関わってきてしまいます。これから日本がどう進むのか、また借金と共に歴史が動いて行くのですね。

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