再融資を希望するときには十分に準備をしておきましょう

一度融資を受けて新規事業や設備投資を乗り切ったのは良いけども、どうしてもまた新たな事業でお金が足りない、不足しているという場合もあると思います。そのときは再融資を希望すると思いますが、再融資って簡単に受けることが出来るのでしょうか。再融資を確実なものにするためにも、準備はしっかりと行っておく必要があります。

再融資を受けるための絶対条件となるのが、前回の融資のときの返済を問題なく行えたか、という事です。前回の融資のとき、返済期日に間に合わなかったことがある、期日の延期を申し入れてリスケジュールをしたことがある、という場合は、再融資を受けることはほとんど無理だと思っておきましょう。

新規事業を立ち上げる際の融資の場合は、事業実績がない為に事業計画書をもとに審査を行って融資を行いますが、事業がスタートしてしまっていれば事業実績を一番に考慮して審査を行うことになります。つまり、新規事業のときの融資申込よりもハードルが上がってしまうんです。事業状態が好調であり、これからもその水準を維持、さらなる向上を見込めると判断されなければ再融資を受けることは厳しいでしょう。

ただ、必ずしも再融資を受けることができないというわけではありません。再融資を行う可能性を見越して、新規事業立ち上げの際の融資申し込みのときから出来ることがあるんです。それは、事業計画所を数パターン準備しておくという事です。事業計画書は目標であり理想のものになりますよね。ただ、業績が思うようにいかない事だって当然あるわけですから、当初の目標・予定事業計画書の7割、5割の売り上げになってしまった場合のものも作成しておくと良いでしょう。それを作成した上で事業計画書を提示、融資を受けることが出来れば、再融資のハードルに多少影響を与えます。もちろん、きちんと売上減のことも考えているというアピールにもなりますよね。売り上げが減少した時のプランもしっかりと持っているという事を伝えるのです。

でも、最初からそのような準備をしていなかった、という人も多いと思います。その場合は、今の事業が順調であること、今後の見通しも良いものであること、この設備投資や新規事業でさらに良いものになること、などを説明できる説得力のある資料を作成するようにしましょう。何も根拠がないのにお金を貸してくださいと言うのも難しい話ですから、自分で出来る事、準備できるものはしっかりとそろえるようにしてくださいね。

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